The Otaornai Backpackers’ Hostel MorinoKi
おたるないバックパッカーズホステル杜の樹は
北海道小樽の
自由で気ままなバックパッカーの宿で
ドミトリースタイル(相部屋)の安宿です
この宿は
昭和初期に建てられた古い民家を
できる限り自分たちでリノベーションし
1999年にオープン
北海道で最も古いバックパッカーズホステルのひとつです
歳月が流れ旅人や旅の形が変わっていっても
ここは変わらずいつものように
ただそこにあるあり
旅人を迎えるだけの宿です
これが
おたるないバックパッカーズホステル杜の樹
です
屋号の由来
宿の正式名称は
「おたるないバックパッカーズホステル杜の樹」 ”The Otaornai Backpackers’ Hostel MorinoKi”です
「おたるない (Otaornai)」とは
小樽地名の由来であるアイヌ語の「Ota-or-nai(砂浜の中の川)」から名付けました
※「おたるない」は「小樽の中(内)」という意味ではありません
「バックパッカー (Backpacker)」とは
バックパックを背負って旅をする個人旅行者のことで 自由で気ままな旅をする放浪者 や 旅人たちのこと
「ホステル (Hostel)」とは、
その語源はホテル(Hotel)と同じで ラテン語の “hospes”(旅人・巡礼者)であるといわれていて “Hospital”(病院)の語源と同じです
つまり ホステル も ホテル も 病院 も疲れた旅人(病人)が安らぎと憩いを求め フレッシュあるいは治癒し またそ こから旅立っていくという場所です
「杜の樹 (MorinoKi)」とは
近くに水天宮という神社があり その昔は この一帯が神社を中心とした小高い「鎮守の杜」だったかもしれません
その「杜の中の一本の樹で、その一本の樹がこの杜を作っている」という意味でつけました
現在 この町には あるいは この世界には いろいろな家や店や宿があり それらがこの世界を作っています
杜の樹は その多くの家の中のだだ一軒の家 ただ一軒の宿でしかありません
その一軒の宿や家が集まって町を成しています
その一軒の宿はあなたの豊かな旅の小さな思い出のひとつになれば幸いです
「おたるないバックパッカーズホステル杜の樹」 は
そんな旅人のための宿です
前日譚
「それは南からはじまる」
おたるないバックパッカーズホステル杜の樹 は
1999年9月22日(水) 北海道小樽に北海道で最初のバックパッカーズホステルとして誕生した
※旅人宿やとほ宿、民宿はもちろん以前からあったが バックパッカーズホステルはなかった
その数年前
かみさんと二人で
ワーキングホリーディを利用し
ニュージーランドで 1年間暮らしていた
その時 よく利用していたのが
バックパッカーズホステルである
1年間でのべ約300泊したバックパッカーズホステルには
世界中から旅人が集い
出逢い
語らい
そして
また旅立っていく
そこは そんな単純な宿だった
基本は男女別相部屋
自炊ができ、みんなが集まる部屋がある
個室にこもるのではなく
そこに集った人々と
旅の情報交換や
他愛のない語らい
一緒に酒を飲み
時にはそこから一緒に旅に出る
そんな自由な旅を体感できる宿
それが バックパッカーズホステルであった
また 僕を惹きつけたのが
宿と町の関わり合い
宿には食事の提供もなければ
カフェも
バーもない
スタッフもほとんど姿を見せない
そのかわり 僕らは自ずから町を歩き回る
小さな食料品店で食材を買ったり
安いレストランで食事をしたりした
そこに宿があるだけで
その小さな町に
多少なりの利益を生み出すシステム
その宿がその町の一部であり
その町がその宿の設備であった
町と共に歩んでいかなければ
その宿はなく
旅人と町と宿の共生
助け合い
コミュニケーションがあった
それを宿自体が
公言したりせず
そこに宿がある
だから旅人が来る
そして町を歩く
まるでそこに山があるから
そこに大きな木があるから
そこからの夕日がキレイだから
と
それだけで
そこに人々が集うように
「ちっちゃな宿が、
でっかいことやってるじゃねーか!」
とも思えた
はじめは
「日本には こんな宿はあまりないね」が
「日本にあったらいいね」となり
「なければ作ろう!」と
思いは変わっていった
帰国後
宿の場所探し
はじめから新築は考えて無く
古民家などを探し歩いた
それは小樽でだけでなく
北海道中を
でも
僕たちのたまたま目に留まったのは
郷里小樽の古い家
ここを見つけ
約2年かけて改修
そして
1999年に
おたるないバックパッカーズホステル杜の樹
としてオープンした
それ以来
日本国内
世界各地からの
旅人が訪れてくれている
旅をしていた頃
僕らは迎えられる旅人だったが
今度は
僕らが旅人を迎え送る
ここに旅人が集い
語らい
笑い合い
ここから旅立ち
また新しい旅人が来る
ただ
それだけのちっさな宿
そして
僕らは
未だに
自由な旅人である
南半球の島での旅は
北半球の島で続いている
「アオテアロアのヒツジ探し」
A YEAR IN NEW ZEALAND WITH MY WIFE
原田正樹 1998年 新風舎
杜の樹の前日譚であるニュージーランドでの 旅行記
第3回新風舎出版賞ノンフィクション部門最優秀賞受賞作
出版社が廃業したため絶版になっています
お読みになりたい方は 宿に閲覧用に置いてあります
morinoki staff について
masa (まさ)
家代 Hostel Director
家代 (やだい) とは
言うなれば ホストのこと
「宿主」や「オーナー」や「マスター」と同意で あるいは「コンシェルジュ」もしくは「用務員」的立場
よく使われる「宿主」という言葉には イササカ抵抗があります (寄生虫を彷彿させるので)
この宿の主(ぬし)は ここを訪れた「旅人」であり 僕はこの家を管理している代表であるという思いを込めて 「家代」と言うことにしています
- 1960代(昭和40年代)小樽生まれ小樽育ち。
- 1984 東南アジア放浪
- 1985〜1987 映画学校で映像を学ぶ
- 1987〜1988 アメリカ横断(往復)
- 1988〜1994 札幌のTV-CM製作の仕事をする
- 1995〜1996 ニュージーランドにて夫婦でワーキングホリデー
- ニュージーランド旅行記「アオテアロアのヒツジ探し」で第3回新風舎出版賞ノンフィクション部門最優秀賞(1997)を受賞
- 2004〜2008 フリーペーパー「たるぽん」を作り初代編集長を務める
- 2007〜2009 北海道新聞でコラムを書く
- 2022〜 OTARU Ture*Dureでコラムを書く
- 人嫌いではないが 徒党を組むのを好まず 基本は独りが好きである
- 映画好き/マンガ好き/本好き/アウトドア好き/イヌ好き/ネコ好き/料理好き/酒好き/話好き/ときどき蕎麦を打つ/日本語教師 (1998取得)/おたる案内人一級 (2007取得)
momo & hug (モモとハグ)
三代目番頭犬と初代番頭猫
三代目のウェルッシュ・コーギー・ペンブロークの「ハグ hug」と 初代ネコの「モモ momo」は 「杜の樹」の接待係であり 影の主です
「杜の樹」の中でゴロゴロしています
動物アレルギー や かなりにイヌやネコがお嫌いの方には 大変ご迷惑をおかけするかと思います
ご了承ください。
hug ハグ
3代目ウェルッシュ・コーギー・ペンブロークのホスト犬 (メス 2009年生まれ)
宿の出入りの際 ハグはよく吠えてお客様を歓迎をします
でも すぐに大人しくなりますので 決して噛みつくことはありません
怖がらないで 遊んでください
勤務時間は 7時〜20時頃までで 夜は寝床へ帰ります
生まれつきの疾患で 自然とお漏らしをしますので 宿ではオムツをしています
食べることが好きなので 食べ物をねだりますが 決してあげないでください
もし何かオヤツをあげたいときは ひと声おかけください
犬用ビスケットなどをお渡しいたします
momo モモ
もともと保護猫で 子猫の時に宿に来ました (メス 2010年生まれ)
幼少の頃 近所の野良猫とケンカして以来 リードに繋いでいますが 本人はあまり気にしていないようで 気ままです
また 猫アレルギーの旅人のためにもベッドルームに入らないようにするためでもあります
24時間宿内にいますが そのほとんどを寝て過ごしています
あまり構い過ぎないでください
特に22時以降は ストレス対策のため おとなしく見守っていてください
Peg ペグ (写真右)
初代番頭犬
1997.6.29 – 2012.8.12
Log ログ (写真左)
二代目番頭犬
2000.1.21 – 2015.4.13
whooper (もりのきヘルパー)
Working Holiday on Otaru Project
ヘルパーは随時募集中!
杜の樹には ときどき宿のお手伝いをしてくれる頼りになるヘルパーがいます
通年杜の樹ではヘルパーをお願いしていますので もし興味がある方はヘルパーとして小樽で生活してみませんか?
杜之樹的旅宿声明
のっけからこんなことを言うのも どうかと思いますが
この宿は
「老若男女を問わず どなたでもお気軽にお越しください」
というタイプの宿ではありません
この宿で
「しみじみと孤独を楽しみたい方」や
「二人っきりで甘いひとときを過ごしたいカップル」や
「大勢で酒を飲み騒ぎたいグループ」には
大変申し訳ないが
決してお勧めいたしません
また この宿には
完全なる個室は存在しません
ベッドルームでの飲食は出来ないし
シャワーやトイレは 共同です
昨今 個室の要望が多いのですが
ドミトリー(相部屋)が主体のバックパッカーズホステルです
個室をご希望の場合は
別のホテルをお勧めいたします
この宿は
石垣の上にあるので
坂道を登って疲れ切っているのに
追い打ちをかけるように石段がございます
重いスーツケースでお越しの方は
大変かと思いますので
次回はバックパックで お越しくださいますようお願いいたします
また この宿は
古い日本家屋なので バリアフリーではありません
本来なら 宿は バリアフリーにしなければならないと 思っていますが
車いすでは 廊下も通られませんし トイレも行けません
これは こちらの落ち度であり
本当にこれではいけないと 思っております
建物の不備は
スタッフのアイディアとチカラで カバーしたいと思っていますので
至らぬ点は ご了承ください
この宿は
古い民家でしたので
柱が少し傾いていたり
戸がチョッとイビツだったり
廊下がキシむところがあります
完璧な手直しをすればよいのですが
それが古い家の味として 歴史を感じていただければ幸いに存じます
さらに この宿は
冬期間 凍死こそしませんが
室内でも とても寒く感じると思われます
大きな断熱工事をしたり
暖房設備などを充実すれば いいのかもしれませんが
そう簡単には出来ない事情というものがございます
また 夏は そこそこ暑い日がありますが
この宿にはクーラーが ございません
なので
北海道の四季を体感していただけるかと思います
この宿の
最寄りの駅「南小樽」から車で 2-3分のとこですが
歩くと10分ぐらいかかります
それもちょっとアップダウンのある坂道です
ですから
降りる駅は「小樽駅」をオススメいたします
歩くと15分ほどかかりますが
小樽の中心の駅で 観光案内所もあるし ロッカーも 寿司屋もエキナカにございます
小樽の旅は 駅を出ると先に港が見えるこの駅から始めるのも
ポイントのひとつだと思われます
宿までの道程も平坦で
アーケードのある古い商店街を通ってくるので
小樽の街を楽しめるかと思われます
この宿は
駅から歩くと微妙な距離にあるというのに
送迎サービスはございません
町歩きを楽しんでもらいたいとは思いますが
もし荷物が多いようでしたら
タクシーを利用するのも一考かと存じます
また
駐車場は3台までですが
無料です
バイクは 専用の駐輪場はございません
どうしても心配な方は
ほかの宿泊施設をご利用ください
この宿には
カフェも レストランも ございません
恐れ多くて 食事を提供するようなことは できません
宿の近くには たくさんの飲食店があり
たくさんの素敵なカフェが ございます
もちろん居酒屋や バーもございます
宿にはありませんが
宿の近くにはたくさんのお店があり
できる限りご要望に添ったお店をご紹介いたします
ただ そのお店が気にくわなくても
ぐるなびなどの投稿しないでください
その店が至らなかったのではなく
家代のオススメが的確ではなかったのです
この宿には
自炊設備がございます
とりあえず一通り料理ができる鍋釜調味料はあり
海鮮丼や石狩鍋やジンギスカンやローストチキンやブイヤベース
ピザやシフォンケーキ などを料理することができます
一緒になった旅人とシェアするのも バックパッカーズホステルの魅力のひとつです
この宿には
温泉はございません
以前は近くに何軒か温泉の銭湯がありましたが
現在は
歩いて10分弱の所に 温泉の銭湯があります
もちろん
宿にはお風呂やシャワーはございます
この宿には
カラオケも テニスコートも 卓球台もございません
もちろんルームサービスもありませんし
みんなで輪になって歌ったり
毎晩呑み会があったり
たこ焼きパーティなどのイベントは滅多にありません
その上 この宿には
普通のテレビはございません
テレビは DVD専用なので 地上波は映りません
野球や連続ドラマなどを見たい方には 不満に思うかもしれませんが
そのことで 家代を責めたりしないでください
テレビを完全に撤去することはあっても
「朝ドラ」を見られるようになることはございません
また この宿には
ギターやオルガンなどの楽器もございますが
家代は何にもできません
皆さんが
素敵な音楽を奏でてください
でも この宿には
本やマンガが たくさんございます
数は多いのですが 少々偏ったところがあり
「たがみよしひさ」の作品は ほとんどありますが
「銀魂」も「ナルト」も「ガラスの仮面」も一冊もございません
また カードゲームやボードゲームなどもございますし
幾枚かのCDもございます
日当たりのいい縁側もありますし
映画のDVDや 旅に関連した本もあります
お客さまと趣味や興味が違うからといって
家代に詰め寄らないでください
この宿には
イヌとネコが うろついております
イヌやネコが 苦手な方
アレルギーの方はには
ご迷惑をおかけいたしますが ご了承ください
イヌもネコも 高齢なので
見守るように 接していただければ幸いです
この宿は
こういう宿ですが
小樽運河にも近いし 寿司屋通りも 歩いて行ける距離にあります
庭からは
まあまあの眺めで 天狗山が望めます
落ち着いた静かな宿だと思います
さらに この宿の家代は
気が向くとコーヒーを淹れたり
パンを焼いたり
蕎麦を打ったりいたします
多少無愛想なところはあり
「さあ!みんなで飲みましょう!」とか
「さあ!うたいましょう!」とか
「さあ!ゲームをしましょう」とか
「さあ!語り合いましょう!」とか
そういうふうにお誘いすることは
滅多にございません
流れで そうなることがあっても
こちらから強制することも
誘導することもいたしません
話相手になって欲しいときは それとなく合図を送って下さい
知っていることは何でも教えます
でも 知らないこともたくさんあるので
そのことで呆れないでください
私は「宿主」宿の主(ぬし)では ありません
この宿 管理人で この家の代表「家代」です
この宿の主(ぬし)は
紛れもなく「旅人」のみなさまです
つまり
ここは旅先のあなたのウチなのです
とにかく一度来てみませんか?
来てみたら 思ったよりつまらない宿かもしれません
それは
こちら側の至らない点もありますが
それもまた
旅の楽しみだと思っていただきたく存じます
宿の雰囲気は
そのとき一緒になった旅人によって変わるものです
楽しいときもあれば
気まずいときもあります
淋しいときもあるかもしれないし
一生忘れられない出来事があるかもしれません
この宿は そういう宿です
街の印象もそうです
ですから 何度か来てみてください
きっとその都度 違った雰囲気に 出逢えるはずです
旅はそういうもんだと
生意気にも家代は 思っています
ですから 一度来てみてください
そして
いつかまた
お会いしましょう
すべての旅人が安全で安心して自由に旅をできる世界でありますように
“The Otaornai Backpackers’ Hostel MorinoKi” manifesto はらだまさき拝
改)2000年春/2020年晩秋/2022年初夏/2024年晩春
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